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Crematoriums

2008〜2014

Gelatin silver print

Archival pigment print

2008年〜2014年に単身で、欧州に現存する2つの強制収容所を訪れた。

当時、ポーランドに建設された六つの絶滅収容所の一つとして最大の規模であったオシフィエンチム・ブジェジンカ村に現存するアウシュヴィッツ・ビルケナウ、そしてドイツのミュンヘン近郊に現存する初期に建設された主要な強制収容所のうちの一つダッハウ。人里離れた場所に位置する収容所跡地は、森や沼地に取り囲まれ、今は静寂に包まれている。

ここには、「最終解決」により、ユダヤ人絶滅のために設営されたクレマトリウムが残っている。

ナチスにより建設されたクレマトリウムは、ガス室と死体焼却場を複合させた施設であった。

「生きるに値さない生命は生命としての価値はない」という安楽死による観念の元、絶滅政策が行われ、人種抹殺のために命を奪われた無形の魂がこの地に眠っている。

http://gss-film.com/award/2017/gss%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%892017%E6%9C%80%E5%84%AA%E7%A7%80%E4%BD%9C%E5%93%81.html

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